夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「お前さ……本当は……」

『次は自由形200メートルです』


高岡くんの声を遮る様にアナウンスが鳴り響く。
それに私の肩がピクリと反応した。
自由形。
それは私が得意な泳ぎ。


「……」


高岡くんは何も言わずただ私の隣に座っていた。


「あっ……」


合図とともに飛び込む選手たち。
私はある1人の選手に注目していた。
1番奥のコースで泳ぐ人。
今は最下位争いをしているけど。
あの人から目が離せない。
たぶん、あの人がこの試合を制すだろう。
1位とはかなりの差があったけど私の勘はそう言っていた。