夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「ふっ……ははっ!!」


いきなり笑い出す三井先生。
その笑い声に私は思わず先生を叩こうと手を振り上げた。
でも叩く事は出来なかった。


『だから約束して……。
絶対に……全国に行って!!
私を……連れてって!!』


レナの声が私の頭に響いたから。
ここで私が三井先生に手を出せばレナとの約束が守れなくなってしまう。


「っ……理由を教えてください」


練習が足りないならもっと。
今の何十倍だってやるから。
だから……。
三井先生を見上げれば先生は私を見ながら鼻で笑った。


「俺は女が嫌いだ」

「は?」

「それが理由だ」

「ま……待ってください!
意味が分からないのですが!!」

「俺は女は使わねぇよ」


どういう事?
私たちが女だから試合に出してくれないって事?
そんなの許せる訳がない。


「個人的な理由で私たちを巻き込まないでください」

「俺のやり方に反対なら辞めろ。
俺には何の支障もない」


嘲笑う三井先生に返す言葉がなかった。
もうどうしていいかも分からない。


「まあ……部活に残っても使う事はないけどな」


ゲラゲラと笑う三井先生。
怒りを通り越して憐れにも思えてくる。
これ以上、三井先生と話すだけ時間の無駄だと判断し、私たちは更衣室へと集まって話し合う事にした。
今後の事を。


「どうするの?
大会に出れないんじゃ全国なんて……」


沈む皆を励まそうと口を開こうとしても私自身何を言っていいか分からなかった。


「……もう辞めよう限界だよ!!」

「アタシも……三井がいる水泳部にいたくもない!」


次々と皆は部活を辞める宣言をしていく。
だけど私はついていけなかった。