真っ直ぐに突き出された拳。
よく分からず彼の拳に自分の拳をぶつけようとしたけれど『違う!』と怒られた。
「手を広げて前に出せ」
彼が何をしたいかは分からないけれど、とりあえず言う通りにする。
すると広げた手の上に何かが落ちてきた。
それは4つに降り立たれている紙だった。
首を傾げながらも髪を広げれば見慣れない学校名と住所が書いてある。
「えっとこれは……」
一体何?
そう聞こうとしたけれど開きかけた口は固まったまま動かなくなる。
だって。
「ムカつくから、さっさと幸せになっちまえ!!」
満面な笑みを浮かべた高岡くんの顔が目に映ったから。
その言葉が、顔が、私の疑問を解消してくれる。
もしかしてこれは……。
「どうして……どうして高岡くんが……」
震える声で聞けば彼はニッと白い歯を見せて笑った。
そして両手を頭の後ろで組みながらタメ息交じりに言葉を放つ。
「選抜の時の高瀬 真希ちゃんの泳ぎがあまりにも情けなくて。
不憫に思った優しい俺が校長と取引したんだよ」
「校長先生と……?」
「ああ、俺と高瀬がオリンピックで優勝をする事が出来たら先生の居場所を教えろってな」
高岡くんの言葉が衝撃的過ぎて口を開いたまま彼を見つめる事しか出来なかった。
そんな事を高岡くんがやっていてくれたなんて全く知らなくて。
私がどんなに彼に支えられてきたのかを改めて知った。
「っで、見事優勝をしたって事で……。
さっき教えて貰ってきた」
「……高岡くんっ……!!」
「おっと!泣くなよ?
これからは泣く場所は俺の前じゃない。そうだろ?」
潤んだ瞳を必死に堪える。
今にも泣きそうだったけれど泣いちゃいけない。
彼の優しさを台無しにしてはいけない。
その一心で無理やり口角を引き上げた。
「ありがとう……高岡くん……」
「おう!」
キラキラと輝くその笑顔は一生忘れない。
私にとって高岡くんは世界で1番の親友だ。
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よく分からず彼の拳に自分の拳をぶつけようとしたけれど『違う!』と怒られた。
「手を広げて前に出せ」
彼が何をしたいかは分からないけれど、とりあえず言う通りにする。
すると広げた手の上に何かが落ちてきた。
それは4つに降り立たれている紙だった。
首を傾げながらも髪を広げれば見慣れない学校名と住所が書いてある。
「えっとこれは……」
一体何?
そう聞こうとしたけれど開きかけた口は固まったまま動かなくなる。
だって。
「ムカつくから、さっさと幸せになっちまえ!!」
満面な笑みを浮かべた高岡くんの顔が目に映ったから。
その言葉が、顔が、私の疑問を解消してくれる。
もしかしてこれは……。
「どうして……どうして高岡くんが……」
震える声で聞けば彼はニッと白い歯を見せて笑った。
そして両手を頭の後ろで組みながらタメ息交じりに言葉を放つ。
「選抜の時の高瀬 真希ちゃんの泳ぎがあまりにも情けなくて。
不憫に思った優しい俺が校長と取引したんだよ」
「校長先生と……?」
「ああ、俺と高瀬がオリンピックで優勝をする事が出来たら先生の居場所を教えろってな」
高岡くんの言葉が衝撃的過ぎて口を開いたまま彼を見つめる事しか出来なかった。
そんな事を高岡くんがやっていてくれたなんて全く知らなくて。
私がどんなに彼に支えられてきたのかを改めて知った。
「っで、見事優勝をしたって事で……。
さっき教えて貰ってきた」
「……高岡くんっ……!!」
「おっと!泣くなよ?
これからは泣く場所は俺の前じゃない。そうだろ?」
潤んだ瞳を必死に堪える。
今にも泣きそうだったけれど泣いちゃいけない。
彼の優しさを台無しにしてはいけない。
その一心で無理やり口角を引き上げた。
「ありがとう……高岡くん……」
「おう!」
キラキラと輝くその笑顔は一生忘れない。
私にとって高岡くんは世界で1番の親友だ。
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