体を少し離すと、彼は真っ直ぐに私の顔を見る。
「俺は今でもお前が好きだ」
「えっ……」
「ずっとずっと高瀬だけを見てきた」
彼の低い声が私の胸へと突き刺さる。
彼が私を好き、そう思ってくれていた事は知っていた。
前に何度か気持ちを伝えてくれたから。
でも、それはもう過去の事だとばかりに思っていた。
だって高岡くんは私を好きだって素振を見せないもん。
もう、私の事なんで何とも思ってないんだろうなって軽く考えて。
普通に接してきたけど。
まさか……まだ想っていてくれていたなんて。
一途な想いに私は胸が苦しくなった。
「しつこいかもしれない。
だけど、俺にはお前しか考えられないんだよ!」
高岡くんのダイレクトな叫びはプールへと響き渡った。
こんな事を言われてときめかない女の子なんていないだろう。
私だって現に心臓が爆発しそうなくらいに揺れ動いている。
高岡くんとは入学して初めて会った時からずっと一緒にいた。
クラスも3年間一緒で、席もずっと近くて、部活も一緒で。
私の高校生活は彼ナシでは語れない、というくらいに同じ時間を共有してきた。
高岡くんは意地悪だけど優しいし。
馬鹿だけど、真っ直ぐだし。
そんな彼が私を好きになってくれるなんて奇跡みたいなモノなのに。
私の心が求めている人は彼じゃないんだ。
私は今でも、ずっと……。
「ごめんなさい。
私は先生の事が忘れられない。
……先生が好きなの」
先生の事が大好きだから。
これだけは何があっても変わらない。
そう言い切れる。
「……俺よ……。
これでもモテるんだぞ」
「……知ってるよ」
「告白だって沢山される」
「……知ってる」
彼の声は僅かに上ずっていたけれど『ハァー』という盛大なタメ息でそれは掻き消される。
「そんな俺を3回もフルなんてお前くらいだぞ!」
ワザとらしいくらいに明るく振る舞う彼に胸がズキリと痛んだ。
でも彼の優しさを踏みにじる訳にもいかなくて私も必死に口角を引き上げた。
「そうだね。私って馬鹿だね」
「ああ、大馬鹿だよお前は!」
コツンとオデコを指で突っつかれた。
痛がる私を見て彼は笑っていたけれど寂しそうなその顔に声を掛けることが出来なかった。
「俺は今でもお前が好きだ」
「えっ……」
「ずっとずっと高瀬だけを見てきた」
彼の低い声が私の胸へと突き刺さる。
彼が私を好き、そう思ってくれていた事は知っていた。
前に何度か気持ちを伝えてくれたから。
でも、それはもう過去の事だとばかりに思っていた。
だって高岡くんは私を好きだって素振を見せないもん。
もう、私の事なんで何とも思ってないんだろうなって軽く考えて。
普通に接してきたけど。
まさか……まだ想っていてくれていたなんて。
一途な想いに私は胸が苦しくなった。
「しつこいかもしれない。
だけど、俺にはお前しか考えられないんだよ!」
高岡くんのダイレクトな叫びはプールへと響き渡った。
こんな事を言われてときめかない女の子なんていないだろう。
私だって現に心臓が爆発しそうなくらいに揺れ動いている。
高岡くんとは入学して初めて会った時からずっと一緒にいた。
クラスも3年間一緒で、席もずっと近くて、部活も一緒で。
私の高校生活は彼ナシでは語れない、というくらいに同じ時間を共有してきた。
高岡くんは意地悪だけど優しいし。
馬鹿だけど、真っ直ぐだし。
そんな彼が私を好きになってくれるなんて奇跡みたいなモノなのに。
私の心が求めている人は彼じゃないんだ。
私は今でも、ずっと……。
「ごめんなさい。
私は先生の事が忘れられない。
……先生が好きなの」
先生の事が大好きだから。
これだけは何があっても変わらない。
そう言い切れる。
「……俺よ……。
これでもモテるんだぞ」
「……知ってるよ」
「告白だって沢山される」
「……知ってる」
彼の声は僅かに上ずっていたけれど『ハァー』という盛大なタメ息でそれは掻き消される。
「そんな俺を3回もフルなんてお前くらいだぞ!」
ワザとらしいくらいに明るく振る舞う彼に胸がズキリと痛んだ。
でも彼の優しさを踏みにじる訳にもいかなくて私も必死に口角を引き上げた。
「そうだね。私って馬鹿だね」
「ああ、大馬鹿だよお前は!」
コツンとオデコを指で突っつかれた。
痛がる私を見て彼は笑っていたけれど寂しそうなその顔に声を掛けることが出来なかった。

