夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「でもどうしてココが分かったんですか?」


先生は自分の居場所を誰にも話していなかった。
幼馴染である原田選手にも。
だから私が知っていた事が不思議でしょうがないのだろう。


「高岡くんのお蔭です」

「高岡くん?」

「……はい」


私は目を瞑って高岡くんの優しさを思い出していた。


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「高瀬!」

「高岡くん!」


オリンピックが終わってから初めての部活の日。
私は1時間早くプールへと来ていた。
それは私だけではなくて高岡くんも一緒だったんだ。

私を見つけると高岡くんは駆け寄って来てくれる。

そしてすぐ目の前で止まると真っ直ぐと私の前に拳を突き出した。
私は間髪なくその拳に自分の拳をぶつける。


「優勝おめでとう!」

「優勝オメデトウ!」


2人の声が重なった。
それと同時に笑い声が響き渡る。

高岡くんも私もずっと憧れていた夢の舞台へと立った。
そしててっぺんから見る最高の景色も味わった。
沢山、苦労してきたけれど、一瞬にして報われた気分になったんだ。


「いやぁー楽しかったな」

「本当にねー。夢のような時間だった」

「本当だよな!!」


盛り上がる私たちの顔には笑顔が浮かんでいて。
2人で馬鹿みたいにハシャイでいた。
まだ興奮が抜けきっていないせいかもしれない。
それくらいあの舞台は凄かったから。