夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「真希……うん……。
今まで辛かったね……頑張ったね……」


うんうんと頷きながらお母さんは泣いていた。
お父さんは黙ったままだったけれど、目には涙が溜まっていて、私の気持ちが伝わったんだって分かった。


「応援するよ、真希の事。
だからもう2度と1人で苦しまないで」

「……うん……」


目を細めて笑えば涙が零れ落ちたけど。
でも嫌なモノじゃなかった。


「真希」

「え?」

「頑張りなさい」

「お父さん……」


ずっと黙り込んでいたお父さんが唇で弧を描きながら笑った。
その笑顔はいつもよりずっと優しくて。
やっぱり今までずっと心配を掛けていたんだって分かった。
3人で笑い合って頷き合う。
ちゃんと仲直りが出来て良かった。

暫くの間、私はご飯を食べて、お母さんたちはそれを見ていて。
和やかな空気が流れていた。
他愛のない話や今日あった事など、色々と話していればお母さんは『そうだ』と声を荒げた。


「どうしたの?」

「うんちょっとね……。
今の真希になら伝えてもいいわよね?先生」


最後の方は声が小さすぎて聞き取りずらかったけど、今先生って言わなかった?
驚きながらお母さんを見つめれば、柔らかく笑みを返された。


「貴方は忘れているみたいだけどね……。
真希と先生は少し前に会った事があるのよ」


それは少し前に感じた事を証明するかのような言葉だった。
私は全く覚えていないけれど、先生やお母さんの態度から薄々はそう感じていた。
だから驚きはしないけれど。
胸の奥が小さく高鳴った気がした。
先生の事を考えたから?
そう思ったけれど、それとは違う何かが私の胸の中に渦巻いていた。