見慣れた一軒家の前で1人ウロウロとする。
原田選手は私を家に送り届けると直ぐに帰ってしまった。
『寄って行って下さい』とお誘いをしたけどあっさりと断られてしまった。
恐らく気を遣ってくれたのだろう。
『家族と水入らずでな』と悪戯っ子のような笑みを浮かべていたけれど『頑張れ』と小さな声が私に向けられた。
たぶん、聞こえていないと思っているのだろう。
でも私にはしっかりと届いた。
「……頑張らなきゃ……」
原田選手の優しさに背中を押される様に家の扉に手をかけた。
「……ただいま」
ガチャッと音を立てながら開いた扉。
自分の家なのに初めて来たかの様にドクンドクンと胸が高鳴る。
馬鹿みたいに緊張をしていれば、パタパタと足音が近づいてくるのが分かった。
いつもと同じ事なのに変な汗が止まらない。
今からでも逃げ出したくなりそうで、でも逃げる訳にもいかなくて、その場で立ち尽くす。
「お帰りなさい!真希」
「た、ただいま……お母さん」
裏返った声に静まり返る玄関。
お母さんは不思議そうに首を傾けていたけれど、私は顔から火が出るかと思うくらい恥ずかしかった。
「どうしたの?」
「……は、話があるの」
「話?」
「う、うん」
緊張で口から水分がなくなっていく。
他に言葉も見つからずに黙り込む私にお母さんは優しく笑いかけてくれる。
「そう。じゃあ早く入りなさい。
ご飯出来てるわよ」
「……うん……」
正直に言えばご飯どころではないが、断る訳にもいかずリビングへと向かう。
原田選手は私を家に送り届けると直ぐに帰ってしまった。
『寄って行って下さい』とお誘いをしたけどあっさりと断られてしまった。
恐らく気を遣ってくれたのだろう。
『家族と水入らずでな』と悪戯っ子のような笑みを浮かべていたけれど『頑張れ』と小さな声が私に向けられた。
たぶん、聞こえていないと思っているのだろう。
でも私にはしっかりと届いた。
「……頑張らなきゃ……」
原田選手の優しさに背中を押される様に家の扉に手をかけた。
「……ただいま」
ガチャッと音を立てながら開いた扉。
自分の家なのに初めて来たかの様にドクンドクンと胸が高鳴る。
馬鹿みたいに緊張をしていれば、パタパタと足音が近づいてくるのが分かった。
いつもと同じ事なのに変な汗が止まらない。
今からでも逃げ出したくなりそうで、でも逃げる訳にもいかなくて、その場で立ち尽くす。
「お帰りなさい!真希」
「た、ただいま……お母さん」
裏返った声に静まり返る玄関。
お母さんは不思議そうに首を傾けていたけれど、私は顔から火が出るかと思うくらい恥ずかしかった。
「どうしたの?」
「……は、話があるの」
「話?」
「う、うん」
緊張で口から水分がなくなっていく。
他に言葉も見つからずに黙り込む私にお母さんは優しく笑いかけてくれる。
「そう。じゃあ早く入りなさい。
ご飯出来てるわよ」
「……うん……」
正直に言えばご飯どころではないが、断る訳にもいかずリビングへと向かう。

