夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「って事で、高瀬が完全復活した記念に皆で泳ぐとするか。
……おい!入って来いお前ら」


何処かに向かって三井先生は叫んだ。
その声と共に現れたのは。


「赤星くん!平井くん!」


選抜の大会以来、会っていなかった2人。
その時の私は愛想も何もなかったから気を悪くさせた事だろう。


「あの……」


謝ろうとすればさっきの高岡くん同様に叫びだした。


「お前に謝られたって嬉しくないっツーの!」

「うん。
高瀬 真希は少し生意気なくらいが丁度いいよ」

「な、生意気って……」


赤星くんの強烈なひと言に顔を引き攣らせていれば皆は笑い出す。
昔の仲間も、今の仲間も関係なく。
皆で笑い合っている、そんな不思議な光景が私にとっては凄く胸にキて。
幸せな事なんだなって思えた。


「……ありがとう……皆……」


本当に小さな声だった。
皆の笑い声でかき消されそうなモノだったのに。
それでも皆にはきちんと届いたみたいで。
皆の視線が私に突き刺さっていた。
その顔は優しい笑顔で。


「ばーか」


皆を代表する様に1番近くにいた高岡くんが私の頭を小突いた。
その声も、手つきも優しくて。
私も声を出して笑った。
顔は涙でいっぱいだったけれど心は晴れやかで。
今まで悩んでいた事が嘘の様に明るく笑った。