夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「え?じゃないわよ!
愛されてなかったらアンタの為にアタシたちに会いに何て来ないわよ!」

「……私の為……?」

「うん、アタシたちとアンタの夢を、夢で終わらせない為に……。
蒼井先生はアタシたちを水泳部に戻そうとしたのよ」


私たちの夢。
それは皆で全国大会で優勝をする事。
だけど、それは。


「違う高校だし……」


例えレナたちが水泳部に戻ったとしても、転校でもしない限り無理な事だ。
そんな事は誰でも分かっているはずなのに。


「だから大学に向けてよ」

「大学?」

「そう、アタシたちも真希も、同じ大学に行って水泳部に入って。
……ずっと心に留めてきた夢を叶えさせようとしたの」

「なに……それ……」


先生はそんな先の事を考えていてくれたの?
私や皆の為に、どうする事が1番いいのか、必死で考えて。
たった1人でそれを実現させようとしてくれていたの?
皆を説得して、また夢が現実へとなる様に……。


「本当は部活なんて入るものかって思ってた。
あんな辛い思いをしたくないって」

「それに真希を置いてさっさと部活を辞めちゃったし……。
そんな私たちが真希と夢を追いかける資格なんてないって思ってた」


皆は申し訳なさそうに顔を歪めた。
でも、すぐにいつもの笑顔へと戻って私を見だ。


「でも、真希があの時の夢をまだ思ってくれているのなら……。
一緒に叶えたいって思ったの!」

「このまま逃げてばかりじゃ私たちは一生後悔する!
だから一緒に夢を追いかけさせて!」

「大学で、私たちと一緒に泳いで!!」

「それに三井先生が謝ってくれた今アタシたちが部活に入らない理由がないもの!」


皆の想いが、レナの満面な笑みが。
長い間引っかかっていた心のワダカマリを解いていく。
皆が笑えば私の心も温かくなって。
ずっと冷めていたはずの気持ちがジワリと音を立てて熱くなる。