「ふっ……ははっ……」
いきなり響いた笑い声。
驚いていれば原田選手の手が私に向かって伸びてきた。
反射的に目を瞑れば頭に重さが加わった。
「原田選手……っ……!?」
目を開ければ優しい笑顔を浮かべた原田選手が私の頭を撫でていた。
その顔も、手つきも、懐かしく感じる。
「先生……」
震える声で大好きな人を口に出す。
やっぱり原田選手は先生と似ていて、一緒にいると胸が苦しくなる。
思わず泣きそうになれば原田選手は目を細めながら私を見た。
「真希ちゃんは本当に蒼井とよく似ているね」
先生と似ているのは原田選手だよ。
その言葉を呑みこんで真っ直ぐに彼を見つめた。
「そんな真希ちゃんだから蒼井を救えたんだな」
「……救ってなんかいません!!
私は先生を傷付けた……苦しめる事しか……!!」
原田選手の言葉に興奮をした私は声を荒げたけれど、すぐにそれは無くなっていく。
誰かに八つ当たりをするなんて違う。
これは私の問題だ。
ぎゅっと唇を閉じ俯けば原田選手のタメ息が上から降ってくる。
「蒼井が怪我をした時に俺は平泳ぎに戻ろうとしたんだ。
アイツの水泳の想いを受け継いで行こうって思ったから。
でも出来なかった……何でか分かるか?」
声を出す事も出来ずにフルフルと首を横に振れば原田選手は私の頬に手をあてた。
そのまま顔を上げさせると真剣な目で私を捕らえた。
「蒼井が想いを受け継いで欲しいと思ったのは俺じゃないからだ。
その時はまだ君と蒼井は生徒でも教師でもなく、只の他人だったけど。
アイツはその時から、君の泳ぎを見た時から……。
真希ちゃんに自分の想いを受け継いで欲しいと思っていたんだ」
「何を言って……」
原田選手の言っている事が分からない。
だって、私の泳ぎを見たって言っても、その1回で自分の想いを託すなんてあり得ない。
そんな他人より、幼馴染である原田選手の方がずっと相応しいのに。
混乱をしながらも思い浮かべるのは先生で。
あの優しい笑顔が頭から離れなかった。
「君の泳ぎが蒼井を救ったんだ。
水泳が好きで好きで堪らないって想いが溢れ出ていた真希ちゃんの泳ぎが蒼井の人生を変えた!!」
真っ直ぐなその目が、嘘を言っているとは思えない。
それでも信じられないって想いが胸に渦巻いて力なく笑う事しか出来なかった。
いきなり響いた笑い声。
驚いていれば原田選手の手が私に向かって伸びてきた。
反射的に目を瞑れば頭に重さが加わった。
「原田選手……っ……!?」
目を開ければ優しい笑顔を浮かべた原田選手が私の頭を撫でていた。
その顔も、手つきも、懐かしく感じる。
「先生……」
震える声で大好きな人を口に出す。
やっぱり原田選手は先生と似ていて、一緒にいると胸が苦しくなる。
思わず泣きそうになれば原田選手は目を細めながら私を見た。
「真希ちゃんは本当に蒼井とよく似ているね」
先生と似ているのは原田選手だよ。
その言葉を呑みこんで真っ直ぐに彼を見つめた。
「そんな真希ちゃんだから蒼井を救えたんだな」
「……救ってなんかいません!!
私は先生を傷付けた……苦しめる事しか……!!」
原田選手の言葉に興奮をした私は声を荒げたけれど、すぐにそれは無くなっていく。
誰かに八つ当たりをするなんて違う。
これは私の問題だ。
ぎゅっと唇を閉じ俯けば原田選手のタメ息が上から降ってくる。
「蒼井が怪我をした時に俺は平泳ぎに戻ろうとしたんだ。
アイツの水泳の想いを受け継いで行こうって思ったから。
でも出来なかった……何でか分かるか?」
声を出す事も出来ずにフルフルと首を横に振れば原田選手は私の頬に手をあてた。
そのまま顔を上げさせると真剣な目で私を捕らえた。
「蒼井が想いを受け継いで欲しいと思ったのは俺じゃないからだ。
その時はまだ君と蒼井は生徒でも教師でもなく、只の他人だったけど。
アイツはその時から、君の泳ぎを見た時から……。
真希ちゃんに自分の想いを受け継いで欲しいと思っていたんだ」
「何を言って……」
原田選手の言っている事が分からない。
だって、私の泳ぎを見たって言っても、その1回で自分の想いを託すなんてあり得ない。
そんな他人より、幼馴染である原田選手の方がずっと相応しいのに。
混乱をしながらも思い浮かべるのは先生で。
あの優しい笑顔が頭から離れなかった。
「君の泳ぎが蒼井を救ったんだ。
水泳が好きで好きで堪らないって想いが溢れ出ていた真希ちゃんの泳ぎが蒼井の人生を変えた!!」
真っ直ぐなその目が、嘘を言っているとは思えない。
それでも信じられないって想いが胸に渦巻いて力なく笑う事しか出来なかった。

