「すげぇ……原田選手に新井選手!
他にも有名な水泳選手がいるぜ!」
「あの人たちに教えて貰えるとかヤバくないか!?」
周りの高校生たちが盛り上がる中、私の心はやっぱり冷めていた。
どんなに凄い選手に教えて貰おうと頑張るのは結局は私だ。
誰に教えて貰おうと努力次第で結果は変わってくる。
それに私が教えて貰いたいのは先生だけだ。
それ以外の人なんて皆一緒だよ。
心の奥に芽生えた哀しみが徐々に大きくなっていく。
「……大丈夫?」
隣を向けば顔を覗きこむ様に赤星くんが私を見ていた。
「……大丈夫だよ」
「顔色悪いけど」
無表情を貫いていたつもりだったけどどうやら顔に出ていたみたいだ。
作り笑顔を浮かべようとしたけれど口角が上手く上がらない。
気持ちがついていかないんだ。
「アンタさ雰囲気変わったね」
「……そうかな」
指導者の方たちの自己紹介の中私たちは小声で話す。
お互いの顔を見る事なく前を向きながら。
「うん。
だって前に会った時は表情がコロコロ変わってたけど。
……今のアンタはずっと辛そうな顔をしているから」
赤星くんと会った時は私はまだ笑っていたな。
怒ったり泣いたり忙しいくらいに感情を剥き出しにしていた。
水泳と向き合う様になって。
同じ目標を持った仲間と一緒に頑張って。
毎日が楽しくて充実をしていたあの時。
今とはかけ離れすぎている生活。
私の心もあの頃とは随分と違う。
「確かに変わったのかもね」
あの時の私はもうどこを探してもいない。
戻れるのならもう1度あの時の様に純粋に水泳を楽しみたい。
だけどもう遅いんだ。
「高瀬 真希……あのさ……」
「じゃあ選手の皆さんは1度部屋に戻って準備をしてきてください。
1時間後に練習を始めます。
部屋割りと担当の先生を記載した紙があるので前に取りに来てください」
何かを言おうとした赤星くんの言葉を遮ってマイクを持った人の声が響き渡った。
その声に選手たちは一斉に動き出す。
騒がしくなった周りを冷めた様な目つきで一瞥してタメ息を吐いた。
他にも有名な水泳選手がいるぜ!」
「あの人たちに教えて貰えるとかヤバくないか!?」
周りの高校生たちが盛り上がる中、私の心はやっぱり冷めていた。
どんなに凄い選手に教えて貰おうと頑張るのは結局は私だ。
誰に教えて貰おうと努力次第で結果は変わってくる。
それに私が教えて貰いたいのは先生だけだ。
それ以外の人なんて皆一緒だよ。
心の奥に芽生えた哀しみが徐々に大きくなっていく。
「……大丈夫?」
隣を向けば顔を覗きこむ様に赤星くんが私を見ていた。
「……大丈夫だよ」
「顔色悪いけど」
無表情を貫いていたつもりだったけどどうやら顔に出ていたみたいだ。
作り笑顔を浮かべようとしたけれど口角が上手く上がらない。
気持ちがついていかないんだ。
「アンタさ雰囲気変わったね」
「……そうかな」
指導者の方たちの自己紹介の中私たちは小声で話す。
お互いの顔を見る事なく前を向きながら。
「うん。
だって前に会った時は表情がコロコロ変わってたけど。
……今のアンタはずっと辛そうな顔をしているから」
赤星くんと会った時は私はまだ笑っていたな。
怒ったり泣いたり忙しいくらいに感情を剥き出しにしていた。
水泳と向き合う様になって。
同じ目標を持った仲間と一緒に頑張って。
毎日が楽しくて充実をしていたあの時。
今とはかけ離れすぎている生活。
私の心もあの頃とは随分と違う。
「確かに変わったのかもね」
あの時の私はもうどこを探してもいない。
戻れるのならもう1度あの時の様に純粋に水泳を楽しみたい。
だけどもう遅いんだ。
「高瀬 真希……あのさ……」
「じゃあ選手の皆さんは1度部屋に戻って準備をしてきてください。
1時間後に練習を始めます。
部屋割りと担当の先生を記載した紙があるので前に取りに来てください」
何かを言おうとした赤星くんの言葉を遮ってマイクを持った人の声が響き渡った。
その声に選手たちは一斉に動き出す。
騒がしくなった周りを冷めた様な目つきで一瞥してタメ息を吐いた。

