「どうしたんですか?いきなり」
「ん?言ったろ?喉が渇いたって」
屈託のないその笑顔は、悪い事をしようと考えているとは思えなくて。
私はさっきまで持っていた疑問を捨てるとハァとタメ息を吐く。
「それが本当か嘘かは判断できないですけど。
わざわざ2人を行かせるって事は、私に何か話があるんじゃないんですか?」
一瞬だけ目を見開く原田選手。
図星だな、そう思いながら私はプールサイドに腰を掛けた。
原田選手も私を見習って同じ様に座るとニッと子供の様に笑顔を浮かべたんだ。
「さすが真希ちゃん。鋭いなー!」
「あんなに不自然なのに気が付かないのは可笑しいですよ」
「……高岡くんは気が付いてなかったみたいだけど?」
「……彼は例外です」
言葉に詰まりそうになったが何とか言い返して原田選手を見つめた。
彼は相変わらず笑顔だったけれど、いつもの笑みよりずっと儚くて、今にも消えてしまいそうだった。
「俺はさ、蒼井とは幼馴染なんだ」
「え?」
思いがけない言葉に聞き返そうとしたけれどそれは叶わなかった。
だって、原田選手の顔は私を見ていたけど、でもずっと遠くを見ている様な、哀しそうな顔をしていたから。
この顔を私は知っている。
私も、先生も、高岡くんも。
皆この顔をしていた。
だってこの顔は。
後悔をしている時の顔だから。
「幼稚園の時から大学までずっと一緒で。
アイツが苦しんでいる時に1番近くにいたはずなのに俺は何もする事が出来なかった」
この時私は初めて知ったんだ。
後悔をするのは、渦中の本人だけじゃなくて。
周りの人も同じだって。
いや、本人よりももっと辛いのかもしれない。
だって大切な人が苦しんでいるのを見ている事しか出来ないのだから。
「ん?言ったろ?喉が渇いたって」
屈託のないその笑顔は、悪い事をしようと考えているとは思えなくて。
私はさっきまで持っていた疑問を捨てるとハァとタメ息を吐く。
「それが本当か嘘かは判断できないですけど。
わざわざ2人を行かせるって事は、私に何か話があるんじゃないんですか?」
一瞬だけ目を見開く原田選手。
図星だな、そう思いながら私はプールサイドに腰を掛けた。
原田選手も私を見習って同じ様に座るとニッと子供の様に笑顔を浮かべたんだ。
「さすが真希ちゃん。鋭いなー!」
「あんなに不自然なのに気が付かないのは可笑しいですよ」
「……高岡くんは気が付いてなかったみたいだけど?」
「……彼は例外です」
言葉に詰まりそうになったが何とか言い返して原田選手を見つめた。
彼は相変わらず笑顔だったけれど、いつもの笑みよりずっと儚くて、今にも消えてしまいそうだった。
「俺はさ、蒼井とは幼馴染なんだ」
「え?」
思いがけない言葉に聞き返そうとしたけれどそれは叶わなかった。
だって、原田選手の顔は私を見ていたけど、でもずっと遠くを見ている様な、哀しそうな顔をしていたから。
この顔を私は知っている。
私も、先生も、高岡くんも。
皆この顔をしていた。
だってこの顔は。
後悔をしている時の顔だから。
「幼稚園の時から大学までずっと一緒で。
アイツが苦しんでいる時に1番近くにいたはずなのに俺は何もする事が出来なかった」
この時私は初めて知ったんだ。
後悔をするのは、渦中の本人だけじゃなくて。
周りの人も同じだって。
いや、本人よりももっと辛いのかもしれない。
だって大切な人が苦しんでいるのを見ている事しか出来ないのだから。

