「それと、高瀬 真希」
「え?」
いきなり自分の名前を出された為ピクリと肩を揺らしてしまう。
私を呼んだのは平井くんだ。
だけどその目はこの前私を見ていた蔑む目ではなかった。
真剣そのものの目に私は思わず息を呑んでしまう。
黙る私に平井くんはポツリと呟いた。
「赤星は本物の天才だ」
「え?」
「お前の過去の泳ぎを映像で見て正直俺は凄いと思った。
お前の事も天才だと認めている」
「……は?」
平井くんの言葉に思わず口をポカンと開けてしまう。
だってまさか平井くんの口からそんな言葉が出てくるとは思ってもいなかったから。
固まっていれば平井くんは更に言葉を続けた。
「だが、ブランクがあるお前に比べて赤星はずっと水泳に打ち込んできた。
水泳人生で誰にも負けた事がねぇ。
だから気合いを入れてかかれよ」
「……何で?
赤星くんとあなたは仲間でしょ?
なのに何で私を応援するような事を……」
それが分からなかった。
他の学校のいわゆるライバルともいえる私にこの事を言う意味がない。
なのに。
「……アイツはよく分からねぇんだよ。
学校でも部活でもいつも1人でいて誰とも関わろうとしない。
そんなアイツが部活に入るって事は水泳が好きって事だと思うだろ?」
「う、うん」
いきなり問われた私は思わず頷いた。
「だろ?
なのに別にアイツからは水泳を好きだって感じないんだよ。
淡々と練習量をこなして、当たり前のように試合に勝って。
優勝する事もアイツにとっては当たり前で。
だから、すげぇライバルが現れればアイツだって何かが変わるんじゃないかと思ってよ」
平井くんは俯きながら言った。
その顔からは赤星くんの事を心配している事が痛いくらいに伝わってくる。
「……好きなんだね、赤星くんの事」
「は!?好きってそんな訳ねぇだろ!?
ただ、アイツはいつも1人だから放っとけないって言うかよ」
ポリポリと頭を掻くと平井くんは照れた様に顔を顰めた。
「え?」
いきなり自分の名前を出された為ピクリと肩を揺らしてしまう。
私を呼んだのは平井くんだ。
だけどその目はこの前私を見ていた蔑む目ではなかった。
真剣そのものの目に私は思わず息を呑んでしまう。
黙る私に平井くんはポツリと呟いた。
「赤星は本物の天才だ」
「え?」
「お前の過去の泳ぎを映像で見て正直俺は凄いと思った。
お前の事も天才だと認めている」
「……は?」
平井くんの言葉に思わず口をポカンと開けてしまう。
だってまさか平井くんの口からそんな言葉が出てくるとは思ってもいなかったから。
固まっていれば平井くんは更に言葉を続けた。
「だが、ブランクがあるお前に比べて赤星はずっと水泳に打ち込んできた。
水泳人生で誰にも負けた事がねぇ。
だから気合いを入れてかかれよ」
「……何で?
赤星くんとあなたは仲間でしょ?
なのに何で私を応援するような事を……」
それが分からなかった。
他の学校のいわゆるライバルともいえる私にこの事を言う意味がない。
なのに。
「……アイツはよく分からねぇんだよ。
学校でも部活でもいつも1人でいて誰とも関わろうとしない。
そんなアイツが部活に入るって事は水泳が好きって事だと思うだろ?」
「う、うん」
いきなり問われた私は思わず頷いた。
「だろ?
なのに別にアイツからは水泳を好きだって感じないんだよ。
淡々と練習量をこなして、当たり前のように試合に勝って。
優勝する事もアイツにとっては当たり前で。
だから、すげぇライバルが現れればアイツだって何かが変わるんじゃないかと思ってよ」
平井くんは俯きながら言った。
その顔からは赤星くんの事を心配している事が痛いくらいに伝わってくる。
「……好きなんだね、赤星くんの事」
「は!?好きってそんな訳ねぇだろ!?
ただ、アイツはいつも1人だから放っとけないって言うかよ」
ポリポリと頭を掻くと平井くんは照れた様に顔を顰めた。

