「高岡くん!!」
試合が終わったばかりの彼に先生と一緒に駆け寄れば一瞬だけ顔を顰められる。
「高瀬!お前な試合中に叫ぶな!恥ずかしいだろうが」
呆れた様に笑う彼に驚いた様に目を丸めた。
まさか本当に聞こえていたとは思ってもいなかったから。
「聞こえてたの?」
「ああ、不思議だけどよ。
お前の声は自然に耳に入ってくるんだ」
「……高岡くん……」
「痛っ……」
いきなりその場に崩れ落ちそうになった彼を慌てて私と先生で支える。
「どうしたの!?」
「大丈夫ですか?」
心配で彼の顔を覗きこめば、苦笑いが返された。
「いや、泳いでる途中で足が攣っちまって」
その言葉に私と先生は顔を見合わせて固まってしまう。
足を攣った?
だからあの時、彼は右足を庇うように泳いでいたのか。
冷静に分析をするがサラッと彼はとんでもない事を言ったのではないか。
「じゃあ足が攣ったまま泳いでたって事!?」
「まあ」
「まあじゃないわよ!!」
何でそんな事が出来るのか。
もしかしたらそのまま溺れて命だって危なくなっていたかもしれないのに。
「だってよ。高瀬があんなに応援してくれてるのにオチオチ止まる訳にもいかないだろ?」
「そんな事を言っている場合じゃ……」
怒ろうとすれば彼は急に真剣な顔をした。
「それに、もう誰にも負けたくなかったから。
あの悔しさは1度だけでいい」
あまりにも高岡くんが強く言い切るから。
私はそれ以上何も言えなくなってしまった。
試合が終わったばかりの彼に先生と一緒に駆け寄れば一瞬だけ顔を顰められる。
「高瀬!お前な試合中に叫ぶな!恥ずかしいだろうが」
呆れた様に笑う彼に驚いた様に目を丸めた。
まさか本当に聞こえていたとは思ってもいなかったから。
「聞こえてたの?」
「ああ、不思議だけどよ。
お前の声は自然に耳に入ってくるんだ」
「……高岡くん……」
「痛っ……」
いきなりその場に崩れ落ちそうになった彼を慌てて私と先生で支える。
「どうしたの!?」
「大丈夫ですか?」
心配で彼の顔を覗きこめば、苦笑いが返された。
「いや、泳いでる途中で足が攣っちまって」
その言葉に私と先生は顔を見合わせて固まってしまう。
足を攣った?
だからあの時、彼は右足を庇うように泳いでいたのか。
冷静に分析をするがサラッと彼はとんでもない事を言ったのではないか。
「じゃあ足が攣ったまま泳いでたって事!?」
「まあ」
「まあじゃないわよ!!」
何でそんな事が出来るのか。
もしかしたらそのまま溺れて命だって危なくなっていたかもしれないのに。
「だってよ。高瀬があんなに応援してくれてるのにオチオチ止まる訳にもいかないだろ?」
「そんな事を言っている場合じゃ……」
怒ろうとすれば彼は急に真剣な顔をした。
「それに、もう誰にも負けたくなかったから。
あの悔しさは1度だけでいい」
あまりにも高岡くんが強く言い切るから。
私はそれ以上何も言えなくなってしまった。

