夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「ん?どうした?」

「い……いえ!!」


観察をしていればパチッと目が合ってしまった。
私は慌てて目を逸らす。


「おっ?俺に惚れたかー?」

「ち……違います!!」

「ムキになると怪しいぞー?」


原田選手にからかわれ私は真っ赤になってしまう。


「私は……」


言い返そうとした時、後ろに勢いよく引っ張られた。


「原田くん。彼女をからかわないでください」

「ははっ!
反応が可愛くてついな!ごめんな?」

「い……いえ」


私は何とか返事をするものの緊張で声が震えた。


「せ……先生……」

「……」


呼んでも返事はない。
今、私は先生の隣に立っていた。
でも視線を下にずらせばガッシリと繋がれた手が目に映る。

先生とハグをしたり、手を繋ぐなんて珍しくないのに。
ドキドキと胸が高鳴る。
それは多分、先生への恋心に気付いたからだ。

心臓がもたないよ。


「嫉妬深いな~蒼井は」

「え……?」


原田選手の言葉に私は首を傾げる。


「原田くん、少し黙ってください」


先生は笑顔で原田選手を見ていた。
でもただの笑顔ではなくて、黒くて怪しい笑みだ。


「あー悪い悪い」

「それよりも原田くん。
彼女たちに用があるんでしょう」

「そうだったそうだった」


爽やかな笑みを浮かべながら私と高岡くんを見た。