夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「って言うか何で私?」

「そ……それは……」

「そんなの決まってるじゃん!」


どもる高岡くんを遮る様に先輩は笑顔を浮かべる。


「高岡は真希ちゃんの事が好きなんだよ!」

「……へ?」


え?好きって言った?
想定外の言葉に呆然と高岡くんを見つめる。
いやいや、ありえない。
先輩たちにからかわれているだけだ。
そうに違いない。
だってまだ出会ったばっかりだし。
戸惑う私をよそに先輩たちはヒューヒューと高岡くんをからかっていた。
高岡くんは否定する事はせずに、小刻みに体を震わせていた。


「たかおか……」

「そうだよ!好きだよ、一目惚れだ!!」


高岡くんに話しかけようとしたら彼は顔を真っ赤にしながら大声で叫んでいた。


「な……!?」


こんな大勢の前で告白された事がない私の心臓はバクバクと動いていた。


「……皆さん、そろそろ練習を始めますよ」


先生の言葉を合図にして部員の皆はプールへと戻って行く。
高岡くんと先生以外は。


「高岡くんも戻ってください」

「……はい。
高瀬、さっきの言葉に嘘はねぇからな」


高岡くんは私の目を見て言うとプールへと向かって行った。


「高瀬さん……大丈夫ですか?
すみません、ウチの部員が」

「……いえ」


先生は哀しそうに笑う。