夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「たーかーせー!!」


わあ、凄く怒っている。
一瞬でそれを理解した私は大袈裟にタメ息を吐く。

あれから先生と少し話をして私はプールへとやって来た。
入った瞬間、高岡くんの怒鳴り声が飛び交ったのだ。


「あんまり怒ると血管切れるよ?」

「お前が怒らせてるんだろーが!!」


高岡くんは私のオデコをパチンっと叩いた。


「痛ッ!!」


遅れた私も悪かった、それは認めるけど。
力を入れすぎだ、この馬鹿力め。
心で文句を言っていれば高岡くんは不機嫌そうに顔を歪めた。


「ったく、サボってんじゃねぇよ」

「仕方ないじゃんー。
先生に呼び出されてたんだから」


まあ、お説教ではなかったが。
呼ばれた事には変わりはない。

でも何で部活の事ならわざわざ数学準備室に呼び出したのだろうか。
部室でも、ココでも話せるのに。
そう思っていれば、ふとさっきの言葉が思い浮かんだ。


『高瀬さんと2人になりたかったからですよ』


そんな事、ある訳ないのに。
なのに。
その言葉を思い出すだけで私の顔は熱を帯びる。


「……お前……何考えてんだ?」

「べ……別に!!」


私は高岡くんに背を向ける。
ダメダメ、今は部活に集中しなきゃ。
そう思ったが直ぐにある事を思い出す。