夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「見て見てあの2人!髪の毛濡れてるよ!!」

「やっぱり付き合ってるんじゃない!?」

「仲良く一緒に登校して羨ましいね!!」


好奇の目を感じながらも私と高岡くんは廊下を歩き続けた。
変な噂が立っているのは前から知っていた。
私たちが付き合っていると学校中の噂になっていた。

高岡くんと仲良くなってからは何となく『仲良い、怪しい』との噂だったが、私が水泳部に入ってからは、『付き合っている』に変わっていた。

ココまで噂が大きくなったのは彼の容姿が原因だろう。
身長はそこまで高くないが格好良いと言われる顔つきだ。
だから女子たちにモテモテなんだけど彼は全く気にも留めていない。
まあ、水泳の事しか考えていない様な人だから、仕方がない。


「おい、何人の顔見てタメ息吐いてんだよ」


コツンと頭を小突かれる。
その瞬間、周りからは悲鳴が湧き上がっていた。


「……モテる人は大変だなって、同情してただけ」

「同情って……やっぱお前面白いな」


声を上げて笑う高岡くんを見ながら首を傾げた。
何で笑っているんだこの人は。
もう1度タメ息を吐き少し足を速めた。


「待てって!怒ってんのか?」

「別に?」

「お、ヤキモチか?」

「全然」

「ちょっとは妬けよな」


じゃれ合いながら教室へと向かう。
別にヤキモチは妬かないけど、彼とのこの距離は心地良い、そう思った。