七瀬くん、嘘はやめてください。



「美依ちゃん、起きなさーい」


6時40分になってから起こしに来た母。



「今更…遅いよお母さん」


もう、朝食以外の用意はもう済ませてある。


「あら、私ったらやーねぇ」



そう言いながらもにこにこしているお母さん。



でも…ちょっとだけ、天然でマイペースなお母さんに


救われたかもしれない。



「行ってきまーす」

「行ってらっしゃーい」