何だか妙にむしゃくしゃして、授業に出る気にならず、
屋上でサボった。
「………き…ぶきっ伊吹!」
「…え?」
甲高い女の声。
「もう!伊吹ったらー
何回も呼んでるのに起きないしぃ」
明るめの茶髪を耳の上でツインテールにした、
派手めの女子。
化粧が濃いけど、まあまあ顔はいい方。
でも、やっぱり誰だかは…
「ねぇ、伊吹、キスしてぇ?」
は?
やだよ、そんなグロス塗りたくった口に。
てゆーか、美依子ちゃんって子、唇ぷるぷるしてて
柔らかそうだった…
ってまた女のこと考えてるし!!
変態だし!!
また訳が分からなくなって、むしゃくしゃして、
女に八つ当たりするように激しく深いキスをした。