七瀬くん、嘘はやめてください。





いや…気持ち悪い。


やだ…




「何やってんの、おっさん」 


え…?



低い声が上から降ってきたのと同時に


甘い香りが鼻をくすぐる。



…いい匂い。



何だかとても安心できた。





目の前に立つ、この人は


私よりも遥かに背が高い。



しかもこの制服…うちの学校のだ。