それからみんなでTVを見て 帰ることになった。 「おじゃましました〜」 玄関を出て車のところまで歩く。 「達也、迎えは?」 「ない」 歩いて帰る気なのだろうか、 「酒、飲んだ?」 「あ、缶1」 「送る」 一応、心配なので送ることにした。 車に乗るなり子どもたちはすやすやと夢の中へ。 「サエコ、」 「あ?」 急に呼ばれたので変な返事になった。 「ありがとうな」 「なにが?」 返事が返ってこない。 ミラーで確認すると達也も寝ていた。