「ただいまー!」
元気よく玄関を開けたのは満。
---15分後
「ただいま」「………」
2人帰ってきたが1人は何も言わない。
大と翔。
遊んで帰ってきたのに元気ありありな満が
「兄ちゃん、"ただいま"も言えないの?」
と言わなかった翔に言った。
「うるせ」
と言って自室に行く翔。
「昔の徹にそっくりよ」
とキッチンに向いたまま言うお義母さん
「確かに」
達也までも…
ちゃんとただいま言った方は
あたしと同じ年の秀才くん。
「サエコ、来てたのか?
ッ、あれ?達也!?」
「え?達也さん!?」
大が気付いて驚き
その声を聞いてすっ飛んで来た翔。
翔は昔から達也の事が好きで
仰いでいる。
「なんでいんの!?」
とても嬉しそうだ。
「翔がそんなに腰が低くなるなら
達也くんに毎日いて欲しいわ〜」
なんてお義母さん。
それに笑うあたし、達也、大。


