「今日は?何かあったの?」
と聞くお義母さんに
「陸斗たちの作品展でしょ?」
代わりに薫が答えた。
「すっかり忘れてたわ……
家の方が忙しくてね、ごめん」
「気にしないで〜
代わりに作品持って来たから」
孫の作品を見て褒めちぎる祖母。
「あ、こんな時間じゃない!」
ふと時計に目をやったお義母さんが言った。
「何かあんの?」
「え?今日お父さんが珍しく早帰りなのよ」
普段忙しいお義父さんが
この時間か……
「他の子達もみんな帰ってくるし
達也くんもいるし、食べて帰んなさい」
というお義母さんに
「俺は大丈夫っす」
断る達也
「遠慮しなさんな!」
お玉片手に達也に言う。
断れなくなった達也は食べて帰ることに。


