早歩きでババアの元へ足を進める

陽花が付け足して言った言葉と

陸斗が陽花に言ったもう一つの言葉を思い出した。


《前にねパパと同じ絵のオジサンがいてね
僕、その人がパパだったら良いな〜って思う。
だって、その人ならパパが許してくれる気がするから》


涙はあたしには似合わないから

我慢して我慢して

橘のババアの元へ

着いた。

陽花は

「実は陽花見たの!
海流がホウキしまうところに
陸斗の作品ぐちゃぐちゃにして
入れてた!!」