「陸斗の作品無くなったんだよね?」

「そうだよ〜」

「無くなった日、海流と陸斗ケンカした」

「それは聞いてないな〜」


なんだと!?

ババアめ!許さん!


「理由は?」

聞いていた秋羅が陽花に聞く。


「パパの事」

パパ?

「作品展で家族の事を作ったんだけど
陸斗だけパパがいなかったの
その事を海流がイジワルして…」

イジワル=からかう

「パパはいないのかって
陽花も言ったの!!
陸斗はパパに会いたくても会えないって」

「なんで陽花知ってんの?」

あたしの問に、

「陸斗がお迎え待ってる時に陽花にだけ話してくれたの。
《僕のパパはお空にいて、会えないんだ。
1番会いたいのはママだけど、ママは大人だから悲しいの我慢してる》って。」


それを聞いていた海流をぶん殴りたくなったが
それは出来ないから

ババアのところに飛んでった。