「ち、ちょっとよろしい?」

存在を無視していたあたしに

話しかけてきた。


「なに?」

あたしの悪い癖で、

どうでもいい奴には

どうでもいい対応をしてしまうのです。


「あなたの子どもの作品が無くなったのよ?
心配しないの?」


「心配するも何も
あんたんとこのガキがやったんだろ?」


テキトーに言ったのに

えー!!!

結構動揺しているのは何故???


「カマかけてやったのに
何でそんなに動揺してるんすかー?」


「動揺なんか、してないわよ!」

海なんか今にも吹き出しそうなのを抑えてる。


「あのさ、作品無くなったのウチの子なんで
いくら父母会代表でも黙っててもらえます?」

「心配してんのよ!」

と言ってきたので、

「頼んでねーよ」

と言ったら出てった。