「サエコ、角田が呼んでる」 不意に奈緒から呼ばれた。 角田が? 何の用? 「呼んだか?」 背後から近づいて声をかけたら めちゃくちゃ驚いてた。 「そんなに吃驚した?」 「当たり前ですよ!!」 ふふっ。 敬語かよ。 「角田、用件は何だよ。 手短にな」 「達也さんがもうすぐ来る」 今度はあたしが吃驚して 何も言えなかった。