なんせ徹さんと一緒に彫りに行ったんだから。


しかもサエコは同じ歳。



「もしかして、サエコか?」



二人の子どもを連れて颯爽と歩く

キャリアウーマン風の女。


その背中を見ながら、俺は

サエコであって欲しいと


何故か願った。




side end.