あーまた始まった。


あたしは気配を消すのが得意なのか、少し離れた所にいるのに気付かれない。


「可哀想なあたし…」

ボソッと呟く。



その瞬間みんなが振り返る。


「サエコ〜!!!」


「どこ行ってたんだよ!」


「ここにいたよ、ずっと。」


呆れたように言う。


「ま、青木組、全員集合だね!!」