意を決して、あたしは後を追うように後ろをついて行った。
だけど、有馬くんが向かった先は……。
「美術室……?」
「…………」
無言のまま、有馬くんは誰もいない美術室へと躊躇なく入る。
そのままあたしも続いて中に入った。
……保健室って、嘘ついたの?
「有馬くん、ここ美術室だけど」
「…………」
あくまでも有馬くんは、無言を貫き通した。どうやらこれは彼にとって都合の悪いことだったらしい。
こういうとき、決まって彼は無言になることをあたしは知っている。
そして、まもなく授業が始まるチャイムが鳴ってしまった。
どこの学年もこの時間に美術の授業はないらしい。
……人生初のサボりだ。
これであたしの皆勤賞はなくなっちゃった。


