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どうやら、あたしがボールの絵を描くと、それら全てはなんらかの〝握られた飯〟になるようです。
これでも自信あった方なんだけどな……。
いや、確かに芸術センスのある有馬くんや梓に比べると、すごく下手だと思うけど……。
やり直し決定だなーなんて考えていると、有馬くんはあたしの隣の椅子に腰を下ろした。
そして、あたしに手を差し出してくる。
「シャーペン、貸して」
「……え、あ、はい」
あたしは言われたとおり、持っていたシャーペンを手渡した。
すると有馬くんは、あっという間にスラスラと紙の余白にキレイなボールを描いていく。
「すご……! うまっ!」
描き終わった絵を見て、あたしは感動の声を漏らした。


