【完】俺のこと、好きでしょ?





――ガラッ。



……しーん。



「あれ……?」



目の前の光景に呆然。


特になんの変化もない、いたって普通の美術室。


部活動もなかったみたいで、部屋には誰もいな……。




「いってぇ……」



……いた!!?




「って、え!? 有馬くん!?」



予想外の人物にビックリ。


さっきまで校舎裏で告白されていた有馬くんは、なぜか複数の画板の下敷きになってしまっていた。



「ど、どうしたの!?」



あたしは急いで駆け寄り、バラバラに散乱している画板を集める。



有馬くんは痛そうに頭を押さえながら、視線をこちらに向けた。



「……上に積んである画材を取ろうとしたら、画板がなだれ落ちてきた」



……な、なんと。