相変わらず、この図書室には誰もいなかった。
「えぇっと、Aチームは……」
冊子を作るために、あたしは1枚の紙に内容をまとめていく。
雰囲気を出すために、ドッジボールやサッカーボールの絵とかも書いてみた。
「うん。いい感じ!」
ちょっと休憩〜っと、シャーペンを置いて軽く伸びをする。
球技大会のことから意識が逸れると、すぐにさっきの光景が目に浮かんだ。
それは、有馬くんと棗先輩が仲良く話していたところ。
まただ。
どうして、思い出しちゃうんだろう。
どうして、有馬くんのことばっかり……。
……ジワッ。
ふと、目頭が熱くなるのを感じる。
「えっ……?」
不思議に思い、指先で軽く目尻に触れて見ると、涙がたまっていた。
……うそ、あたし泣いてるの?
な、なんで??


