「梓は部活の方、頑張ってね!」
「うん、ありがとう。でもなんか、最近、うちの部長の様子が変なんだよね〜」
「? どういうこと?」
まず、美術部の部長って誰なんだろう?
普段あまり部活のことを聞くことがないから、梓から出た話題が気になる。
「なんでか部活に顔を出さないんだよね。幽霊部員って言われてるこのあたしより!」
こらこら。
そこ、誇らしげに言うところじゃないよ、梓。
「部長、コンクール間に合うのかなー?」と、つぶやきながら、梓は部長のことを気にしているようだった。
……あ、美術部のといえば……。
ふと、有馬くんとこの間話していた先輩のことを思い出す。
確か名前は……。
「棗先輩……?」
「えっ!よくわかったね。そうだよ、我が美術部の部長、棗先輩」


