「……まあ、これで良かったのかもな。ちゃんと自分で伝えろってことだと思うし……」
ふっと自嘲気味につぶやいた有馬くんは、少しだけ脱力したようにも見えたが、すぐにまた真剣な表情に戻る。
いつもとは違うその雰囲気に、ドキリと心臓が音を立てた。
「有馬くん。12本のバラに、どんな意味があるの?」
「さあね。どうしても知りたいなら、石原にでも聞いたら?」
テキトーにあしらわされてしまった。
でも、そっか。石原くんなら、花のことに詳しいかも。
花屋の彼女さんと、よく花の話をするって言ってたし……また時間があるときに、聞いてみよう。
うん、そう決めた!


