「え、何?」
意味深な言葉が胸に引っかかり、気になってしまう。
「ううん、なんでもない」
絶対、なんでもなくない。
直感でそう思った。
と、言うより、あたしの記憶の中に確かな記憶があったから、そう言い切れた。
いつの日だったか……有馬くんはあたしに教えてくれた。
絵を見て、どんな気持ちをなるのかはその人の自由だということ。
けれど、その絵には、必ず描き手の想いが込められていて。
どんな絵にも、絶対に意味があるということを……。
「…………」
なら、この絵を描いてるとき、有馬くんは何を思っていたんだろう。


