花びら1枚1枚が艶やかな真紅色に染まっていて、バラの花が1つにまとまっているだけで存在感がある。
なんか、見入っちゃうな……。
「でも、有馬くんがバラの絵を描くなんて意外かも」
バラって、なんというか情熱的で、魅惑的な感じだし……。
うまく言えないけど、有馬くんが描くようなイメージはなかった。
「ただのバラじゃないよ」
「え?」
「バラの数が、12本になってんの」
「……12本?」
真剣な顔で頷かれ、あたしはもう一度絵に視線を移した。
バラの数をかぞえてみると、確かに数は12本ある。
でも、どうして12本……?
あたしが不思議そうにしてると、有馬くんは、「やっぱり伝わんないか」と、ポツリと呟いた。


