「あんたに見せなきゃいけないものがあるんだ。ていうか、これなんだけど……」
「?」
そう言って、有馬くんは机の上に置いてあるラブレターではない方の手紙を手に取った。
中には、招待状のようなものと、メッセージカードが入っている。
「これ、あんたに」
「……なにこれ?」
「棗からのあんた宛てへの招待状。 あいつ、結婚するんだって」
「へえ……棗先輩、結婚するんだ……って、ええ!?」
けけけけ、結婚!?
「ははっ、すげー反応。
こないだ届いたから、早くあんたにも渡さないとって思って」
手渡された招待状を見てみるが、驚きのあまり声もでない。
でも、オシャレなそのカードは、確かに棗先輩からの結婚式の招待状だった。
「相手はあっちの人だけど、式はこっちであげるらしいから」
「……そうなんだ」
棗先輩が、結婚、か……。
もともとあたしとは住む世界が違うような人だけど、さらに遠くに感じてしまう。


