「大丈夫だよ。石原くんは今、花屋さんのステキな彼女さんがいるから」
これは、前に梓と3人で会ったときに本人から聞いた話だ。
年上の彼女と付き合っているって、幸せそうに話してる石原くんに、あたしまで嬉しくなったのを覚えている。
「……俺もそれは聞いた」
「そうなの? あ、でもそっか。2人は仲がいいもんね」
「……いや、それはない」
はは、照れてる。
高校のときから、2人が仲良くなっていく過程は見てきたつもりだ。
ほとんど石原くんから絡むばっかりで、それに有馬くんは振り回されてるって感じだったけど、今では連絡をまめに取り合うくらい仲がいいってことだよね。
わかりやすい有馬くんの意地っ張りに、自然と笑みがこぼれた。


