「じゃあ、どうしたらいいの?ラブレター破ったら気が済む?」
「えっ!?いや、そんなことしなくていいよ!」
「なんで?あんたが不安ならするよ」
「いい!そこまでしなくていい!ちゃんと断ってくれてるなら、大丈夫!」
「いや、信用できないな。日向の名字を名前と思い込んでて、挙句早とちりされて誤解された前科があるから。
あんたがとんでもない思考に至るまでに、対処しなきゃ」
……そう言えば、そんなこともあったなぁ。
由紀ちゃんは有馬くんと同じで、ここの大学で絵画の勉強を続けている。
今ではたまに連絡を取り合う仲で、〝また有馬先輩、女の子から告白されてるのを冷たく断ってましたよ〜〟なんて、親切にあたしに教えてくれるようになった。
……懐かしいな。
必然的に、高校のときのことを思い出した。
色々と周りの環境は変わっていくけれど、あたしの気持ちはあの頃と何1つ変わりはしない。


