【完】俺のこと、好きでしょ?




ん?……なんだろう?



不思議に思ったあたしは、そっと体勢を立て直してそれに手を伸ばした。


すると、隣で「あっ」と声があがる。



見ると、1通はラブレターのようで、〝有馬くんへ〟という文字とハートのシールが貼ってあった。



「……また告白されてる」



思わずいじけたように、つぶやいてしまった。



有馬くんは、高校の頃からよく告白されていた。


いつも目にする光景だったため、慣れてるといえば慣れてるけど……。


やっぱりいい気はしないし、不安になる。



「押し付けられただけだし、ちゃんと断ってるよ」



「……でも」



あたしの不安を感じとった有馬くんは、なだめるようにあたしの頭を撫でた。



その触れ方は、本当に大切にされてるんだと実感できるほど優しくて、胸がトクンと音をたてる。