ふふふ。
口なんかあけちゃって、可愛い顔で待ってる。
あたしはニヤニヤしないように、それを有馬くんの口のなかへ……入れる直前に、スプーンを方向転換させ、パクリと自分でタルトを頬張った。
「んー、おいしい!」
「…………」
目の前で有馬くんが、未だかつてないほど冷たい眼差しであたしを見ている。というより睨んでる。
いや、見ない見ない!
ここで目を合わせたら負けだ!
「い、いつも意地悪されてるんだから、今日くらいお返しだよ」
鋭い眼差しにタルトを味わうことができないあたしは、目を合わせないようなして言い返した。
「……へえ、言うじゃん」
低めの声でそうつぶやく有馬くんに、冷や汗がタラタラ。
まずいなぁ……ちょっと怒らせすぎたかも。
と、思ったそのときだった。


