奥の部屋にいるのかな? あたしは机の上に置かれている資料や画材を一瞥する。 周りにはたくさんのキャンバスがある。きっと、ここの生徒が描いた作品だろう。 これらは展覧会に展示される貴重な作品なのかもと思うと、自分の行動が慎重になった。 ゆっくりと奥の部屋へと歩みを寄せ、扉を開ける。 そこには、キャンバス台に向かって真剣な瞳を向け絵を描いてる有馬くんがいた。 ……いた! 有馬くんは、扉の音に気づき、こちらを振り返ってあたしを認識すると、驚いたように目を見開く。