「……あっ」
そこには、心地よさそうに目を閉じてうたた寝している女の子と絵が描かれていた。
……これって……もしかして。
「……あたし?」
「そ、あんた」
有馬くんのスケッチブックに描かれていたのは、紛れもなく居眠りしているあたしだった。
でも、これ……いつ描いたの……?
「あんたが俺の家でうたた寝してるとき、デッサンさせてもらった」
あたしの疑問を、ご丁寧に察して教えてくれた有馬くん。
けど……これは恥ずかしすぎる!
「ヒドイよ、秘密にしてるなんて!」
きっと今のあたしの顔は真っ赤だ。
無理もない。人さまに能天気な寝顔を晒すなんて、羞恥の塊でしかない。
しかも……好きな人に、なんて。


