【完】俺のこと、好きでしょ?




「教えて。昨日俺に電話してきたとき、なんて言おうとしたの?」


い、今それ聞く!?



「た、たいしたことじゃない……よ?」



有馬くんとの距離が近すぎて、うまく言葉が出てこない。


少しだけ俯いて逃げる手段に出たけれど、彼はそれを許してくれなかった。



「たいしたことかどうかは俺が決める」


「!!」


グイッと顎を持ち上げられ、再び目が合う。


熱を帯びた瞳が、真っ直ぐにあたしに向けられていた。



「…………っ」



こうなってしまったら、有馬くんが諦めるわけがない。


……あたしはもう、観念するしかなかった。




「有馬くんが、由紀ちゃんと仲良くしてるのは嫌だなって、思った……の」



本音を吐露して、自分の子供っぽさに恥ずかしくなった。


だけど予想に反して、有馬くんは安堵の息をこぼした。