【完】俺のこと、好きでしょ?




……っ!!


な、な、なななっ!


まっすぐすぎる言葉に、カァァッと頬が熱くなっていくのがわかった。



「じょ、冗談言わないで!」



あたしは咄嗟に朝霧くんの手を振り払い、勢いよく講義室を飛び出して、廊下を駆け出した。



どうしよう。今はダメ。


だってあたし、朝霧くんが優しい人だってことを知ってる。


いつも委員会のことで遅くならないようにって、あたしを手伝ってくれて。


あたしの体調のことも、いつも心配してくれた。


だからこそ、彼のことは傷つけたくない。


けど、彼の想いを聞き入れることもできない。



複雑な思いが交差した今、あたしはこれがズルいとわかってても、逃げるしかできなかった。