「すっごい早とちりですね。美月先輩のことです、どうせ有馬先輩があたしと親しいなーとか、モヤモヤしてたんでしょ?」
「……!!」
図星すぎて、言葉に詰まる。
これじゃ、そうだと言ってるも同然だ。
「有馬先輩が不憫に思えてきました。ちゃんと誤解は解いて、仲直りしてくださいね。
電話、ずっとかけてたのに美月先輩は出なかったんですから」
昨日一緒にいたヒナ……じゃなくて由紀ちゃんは、あたしが有馬くんのかけ直し電話に出なかったことを当然知ってるワケで。
「……はい」
あたしは恐縮ながらに頷くことしかできなかった。
「それでは、今度こそ本当に失礼します」
そして、由紀ちゃんはぺこりとお辞儀をして、友達と講義室をあとにした。


