「なんですか?これ」
「えっと……スタンプラリー用のスタンプ」
創立祭の実行委員は、スタンプラリー用のスタンプを持って回ってる。
あたしが持ってるのは、創立祭が終わった頃に参加した人に押されるスタンプだ。
「仕事以外に使っていいんですか?」
「いいの。だって、ヒナタちゃん頑張ったもん」
そう言えば、ヒナタちゃんはクスッと笑みをこぼし、おかしそうに笑った。
「なんてお人好しなんですか。あたし散々、先輩には冷たくしてたのに」
「……えっ、そうなの!?」
「そうですよ。だってライバルですもん」
「……き、気づかなかった」
「鈍感なんですね〜。こりゃ、有馬先輩も大変な彼女を持ったことで、お気の毒です」
……な、なんだと……!
思わずヒナタちゃんの言い草にムッとしてしまう。
けれどそんなことはどうでもよさそうに、ヒナタちゃんは続けた。


