あたしの勘はよく当たるの、と笑いながら言う梓に、今のあたしは心が救われた。



あたしも、梓のちゃんと思ってることを伝えてくれるとこ、嫌いじゃない。


むしろ、そんな梓だからこそ、あたしは友達でいたいって思えるのかもしれない。





……ぶつからなくちゃ。


素直な気持ちで、ちゃんと。



怖気付くなんて、あたしらしくもない。



〝グズグズしてないで行動したら?そういうの、あんたらしくない〟



そうだね……有馬くん。



あたしはそっと、自分の胸に手を当てる。




きっとヒナタちゃんも、こんな気持ちだったんだろうな……。



あたしに宣戦布告をするとき。


怖くて、でも、負けたくなくて。



あたしも同じだ。


ううん、それ以上に有馬くんへの気持ちは勝ってるって自信がある。



たとえ結果が、遅かったとしても。



あたしの気持ちは変わらないのだから。